pingコマンド
pingとは
pingはターゲットのホストが存在しているかを調べることができる仕組みで、ネットワーク障害を調べる時などに利用される。
pingはICMPプロトコルを利用して実装されている。ターゲットにICMPのEcho Request(type 8)を送り、Echo Reply(type 0)が返ってくると到達成功となり、ターゲットホストが存在しているということになる。しかし、今は設定によって電源が入っていてもpingを受け取らない(返事をしない)ホストもあるためpingが到達しないからホストが存在していないというわけではない。
pingのやり取りを見る
実際にICMPを用いてやり取りをしているのかをwiresharkを利用して調べる。
以下のコマンドを実行してその流れを見ていく。
ping -c 1 172.217.25.195 ※-cオプションはpingを送る回数を決めるもので今回は1回だけ送る。 172.217.25.195はgoogle.co.jpのIPアドレス
送ったパケットをwiresharkでキャプチャする。
送ったパケットを見るとまず画面上部からICMPを用いてEcho Requestを送っていることががわかる。
その1行下を見ると172.217.25.195からEcho replyが返ってきている。
画像下の方を見るとICMPの内容を見ることができる。青ラインのところを見ると、Echo requestがType 8であることも確認できる。
返ってきたパケットについても見てみる。
Type 0 でEcho replyがきていることが確認できる。
Checksumまで確認できてテンションが上がる。